中国人民銀行(中央銀行)はこのほど、同行貨幣政策委員会の第2四半期定例会議で、適度な通貨緩和政策を下半期も継続する方針を表明。それにより、政策の継続性と安定性の維持、調整の的確性と柔軟性の向上、および政策実施のさじ加減やリズム、重点の把握に努めるという。新華社通信が伝えた。
人民銀は下半期の課題として(1)経済・金融情勢の成り行きに細かく注目し、さまざまな通貨政策ツールを柔軟に活用することでマネーサプライ(通貨供給量)と融資の適度な伸びを維持する(2)人民元レート形成メカニズムをさらに改善するとともに、市場供給を基礎に通貨バスケットを参考にして調整を行う(3)体系的なリスクヘッジを強化し、金融システムの健全かつ安定した成長を維持する―の3点を掲げた。
人民銀はまた「上半期のマネーサプライと融資の伸びは妥当な範囲で、銀行システムの流動性もほぼ適切。人民元レート形成メカニズム改革も着実に進められている」と説明、金融運営はおおむね安定しているとの認識を示した。
「人民網日本語版」2010年7月9日