ケニアの市場研究コンサルティング機関がこのほど発表した最新の調査報告によると、携帯電話の携帯性や実用性から、新興国では携帯電話の購入が消費者の大きな支出となっている。日常の消費支出は限られているほか、ドルやユーロに対してケニア・シリングが値下がりしている影響もあり、ケニアでは安くて多機能な携帯電話に人気が集まっている。こうしたなか、中所得者層の人気を集めているのが中国系携帯電話だ。サムソン東アフリカ会社のパトリシア社長によると、中国系携帯電話はノキア、サムソンなどと同程度の機能を備えていながら価格が安いため、ケニアの消費者から支持されているという。国営新華社通信が伝えた。
ケニアの電器店の店主は、中国系携帯電話と聞くやいなや親指を立て、売れ行きの良さをアピールした。店主によると、中国の携帯メーカーがアフリカ市場向けに開発した「オバマ携帯」と呼ばれる機種があり、ケニアでもすでに発売されているという。同携帯は裏側にオバマ大統領の名前「Obama」と就任演説での名せりふ「YES WE CAN」がゴシック体で記されている。店主によると、中解像度のカラー液晶とFMラジオ機能が付いた入門機種で、ケニアでの販売価格はわずか30ドル(約2600円)。「発売と同時に好評を博している」という。
「人民網日本語版」2010年7月16日