英フィナンシャル・タイムズ紙7月14日付のタイトル「中国が全盛時代に備えて準備」の記事の内容を以下に紹介する。
中国最大の自動車メーカの一つである重慶長安汽車股份有限公司(長安自動車)が英ノッティンガムに設立した工学研究センターが2週間前に正式にスタートした。開幕式は公演初日のオペラ劇場のように花いっぱいにあふれていた。
この研究センターの設立の目的は主に、長安自動車が欧米の技術を学び、エンジン性能および駆動力伝達系の技術を向上し、バリューチェーンにおける地位を高めるための手助けをすることである。長安自動車は今後5年間に、2~3千万ポンドを同センターに投資していく予定である。長安自動車CEOアシスタントの劉波氏は、「弊社の予測では、このセンターで働くスタッフは2014年までに200名になります。スタッフのほとんどを現地雇用する予定です」と述べている。この計画は決して誇大宣伝ではない。長安自動車には4万人以上の従業員がおり、今年の営業額は1千億元前後に達する見込みである。
翻訳会社を経営する林超倫社長によると、中国の英国へのビジネス進出の最初は、主に駐在事務所の設立と買収の時期を見計らうことが目的であった。2005年、南京汽車集団有限公司(南京自動車)が、経営破綻したMGローバー社の資産を買収したのがその一例である。現在は、中国政府は事業拡張の第二弾を稼働しようとしている。この度の計画および準備業務もずい分完備化されたものとなっている。