▽インターネット商業利用の急速な発展
「報告」によると、今年上半期は、中国のインターネット商業化が急速に進んだ。また、娯楽化の傾向も引き続き進み、コミュニケーション・情報ツールとしての価値もさらに高まった。
インターネットで利用する機能においては、ネットミュージック、ネットニュース、検索エンジンがトップ3となった。
商業利用の増加も目立っている。オンラインショッピング、オンライン決済、オンラインバンクのユーザー増加率はそれぞれ30%前後となり、その他の増加率を上回った。現在これら3つの機能のユーザー数はそれぞれ、1億4200万人、1億2800万人、1億2200万人にのぼり、うち、オンラインショッピングの使用率はすでに、フォーラム/BBSを上回った。
オンライン決済はユーザー増加スピードが最も速かった。インターネットの商業価値はますます高まり、大きな発展の勢いを見せている。
一方で、インターネットの商業利用は、依然としてセキュリティ面での不安に悩まされている。今年上半期、約6割のネットユーザーが「ネット使用中にウイルスやトロイの木馬による攻撃を受けたことがある」と答えている。また、3割のネットユーザーは「アカウント、もしくはパスワードを盗まれたことがある」と答え、電子商取引サイト訪問者の約9割が、「偽サイトが心配だ」と答えている。
インターネットセキュリティと信用問題は、ネットビジネスの深層で発展する最大の制約要素となっており、インターネットがビジネス取引型に向け発展していく上で、信頼できるネット環境を打ち立てることは急務となっている。