世界トップレベルの市場マーケティング会社ユーロモニター・インターナショナルによると、中国経済が大きく前進するのに伴い、中国では中産階級が増加の一途をたどっており、経済の力強い後押しを受けて、2020年には7億人に達することが予想されるという。中国新聞網が伝えた。
中国における中産階級の基準は年収1万1800-1万7700ドル(約7万9945-11万9918元)だ。
▽現在の中産階級は人口の23%
2005年に行われた全国の人口の1%を対象としたサンプル調査、同年に発表された中国人民大学と香港科技大学の中国総合社会調査データ(CGSS)、06年に中国社会科学院が発表した全国総合社会調査データ(GSS)などを総合的に分析すると、現在、中国の中産階級が人口に占める割合は約23%だという。
わずか数年の間に、中国の中産階級の割合は8ポイント上昇した。これは00年以前の中産階級の増加ペースをはるかに上回る上昇率だ。英国のロイター社が、世界レベルのインフラ設備から大量の中産階級まで、中国には驚嘆させられることが多い、とするのももっともなことだ。
だが先進国のいわゆる「脱工業化社会」では、中産階級は総人口の80%を占めており、中国との開きは非常に大きいことを指摘しておかなければならない。
ユーロモニターによると、2020年に中国の中産階級は7億人に達する見込みだ。国の人口発展戦略研究では、そのころ中国の人口は14億5千万人に達するという。そうなれば、中国の中産階級が総人口に占める割合はあと10年で48%を超え、中国人の約半分が中産階級に属することになる。