商務部の姚堅報道官が20日、商務部の定例記者会見で述べたところによると、現在、国内・海外に各種のマイナス要因が山積していることから、今年下半期の中国の対外貿易情勢は楽観を許さず、通年では「前高後低」の様相を呈する見込みだという。新華社が伝えた。
姚報道官によると、マイナス要因には次のようなものがある。
▽対外需要の伸びの鈍化
主権債務危機を受けて、欧州連合(EU)加盟国の多くが拡張傾向にあった財政政策を緊縮傾向に転換しており、今後はEU全体の消費と投資の伸びを大幅に制約する方向だ。ブラジルやインドなどの新興経済体は通貨引き締め政策を取り始めている。危機後の在庫補充プロセスが徐々に完了し、中国の輸出市場の今後のさらなる発展には限界がみえてきた。