今年第1四半期(1-3月)にはアジア地域で輸出と個人消費が大幅に増加したため、アジア開発銀行(ADB)は20日、アジアの45の発展途上の経済体について、今年の経済成長率予測値4月の7.5%から7.9%へと上方修正した。中国の予測値は変わらず、9.6%のままだった。「国際金融報」が伝えた。
ADBの李鍾和チーフエコノミストの分析によると、アジアの輸出が予想外に反転上昇したことや消費者の信頼感の高まりにより、アジア地域の経済が驚異的な急成長を遂げた。新興の工業化経済体と東南アジア経済体が成長の牽引役になっている。
ADBは今回、中国と韓国を含む東アジアの今年の経済成長率を8.4%と予測し、4月の予測値8.3%を上方修正した。また東南アジアの今年の経済成長率を5.1%から6.7%へと大幅に上方修正した。
ADBの報告によると、東アジアの新興経済体は今後、3つのリスクに直面するとみられる。発達した経済体の復興によるマイナス、不安定な資本の流動、経済刺激プランの終了時に出現するかもしれない予想外の政策的ミス、などだ。
「人民網日本語版」2010年7月21日