中国で初となるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)ビジネス・トラベル・カード(ABTC)協会がこのほど、中国の南通市(江蘇省)に設立された。これにより、ABTCを所持する南通市の企業家は、APEC15の加盟国・地域に入国・滞在する際、査証なしで入国審査が受けられるほか、入国審査時にABTC専用レーンを利用することが可能となる。また、資源共有と情報支援を行う専用サービスステーションも利用することができるという。
対外開放の進展に伴って、南通市とAPEC加盟国・地域との経済交流、人的往来はますます活発化している。
南通市政府在留外国人弁公室は2007年から、実績と信頼性のある対外企業を対象にABTCの発給を開始した。ABTCを所持していれば、日本や韓国など15のAPEC加盟国・地域に入国・滞在する際、3年間はABTCおよび旅券のみで(査証なしで)入国審査を受けることができる。ただし滞在期間は1回の入国に付き2カ月以内に限られている。現在、南通市の企業38社の企業家・経営者80人近くが同カードを所持している。
「人民網日本語版」2010年7月23日