中国消費者協会は21日、普及タイプのデジタルカメラ14機種について比較テストを行ったところ、フィルムメーカー大手のコダックと富士フィルムの製品がともに不合格になったことを明らかにした。「北京晩報」が伝えた。
テストによると、コダックの「EasyShareM420」のサンプル機は、液晶ファインダーで見える範囲が実際の撮影範囲を2%超えており、正確な位置取りが難しい。撮影すると、ファインダーで見えた部分が写っていないということがあり得る。
コダックの「EasyShareM420」
富士フィルムの「FINEPIX Z30」のサンプル機は、充電設備が安全基準を満たしておらず、使用には危険が伴う。
富士フィルムの「FINEPIX Z30」
デジカメの電池の寿命は、フル充電した新しい電池で何枚撮影できるかによって示される。枚数が多ければ多いほど、その電池は持続力が高く、節電力も高いということになる。今回の比較テストでは、説明書に撮影可能枚数が明記されていたものはわずか6機種で、残りの8機種にはいずれも明記されていなかったという。
同協会の関係者によると、現在、市場では熾烈なデジカメの販売競争が繰り広げられている。一部のメーカーは製品設計時に低性能のレンズ、デジタル処理チップ、液晶モニターなどを採用して、生産コストや販売価格の引き下げをはかり、「高画素数・低価格」をうたって、普及型デジタルカメラの実際の品質や成像効果を回避し、消費者を誤った方向に導いているという。
「人民網日本語版」2010年7月23日