中国投資有限責任会社(中投公司)は29日、設立後2度目となる年間報告を発表した。2009年の利益は前年の2倍の416億6000万ドルに達し、海外投資は初めて黒字に転換した。
中投公司の2009年年間報告によると、資本利益率は前年の6.8%から12.9%に上昇した。中でも注目を集めるのは海外投資収益が2008年のマイナス2.1%からプラス11.7%に黒字転換を実現したことである。
同社は2009年5月、投資のペースを速め、通年の海外新規投資額は580億ドルとなった。2009年末現在、海外投資額は790億ドルに達し、2008年末の210億ドルを大幅に上回った。2009年末現在、同社が先進国・新興国で投資する証券の時価総額は811億ドルだった。
同社は海外の株式や債券のほか、インフラや再生可能エネルギー分野の優良企業にも直接株式投資を行っている。その結果、2009年の純利益は416億6000万ドルに達し、前年の231億ドルのほぼ倍となった。
中国投資有限責任会社は2007年9月に設立。登録資本金は2000億ドル、国家外貨資金の多元化投資の実現を目的としている。業務は主に国内と国外での投資で、海外投資の比率は総資本の50%を超える。国内投資は主に100%出資の子会社中央匯金投資有限責任公司を通じて国内金融機関に投資し、国内の大手銀行の株式を保有している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月30日