北京市政府は2日、「首都中長期人材発展計画綱要(2010-2020)」を発表した。綱要では、北京・天津・河北省間でハイレベル人材が戸籍を自由に移行できる制度を、北京市が段階的に実施していくことが初めて明確に提起された。「新華網」が伝えた。
環渤海経済圏の形成に伴い、各人材、特にハイレベル人材の戸籍の地域間における自由な移行を求める声はますます高まっている。
北京市人力資源・社会保障局の宋豊景副局長は、「綱要の要求に照らし、2020年までに、高等教育を受けた人が北京市の主要労働人口に占める割合を42%、人材貢献率を60%とし、世界一流の人材都市をめざしていく。また、北京に世界一流のハイレベル人材を集めるためには、まず、戸籍、給料、税収、社会保障などを含む一連のサービス措置を、国際基準に符合させなければならない」と述べる。
北京市は今年、初となる全国的な大規模人材募集を実施、計835ポストでハイレベル人材を募集した。募集職種は主に北京市教育衛生システム、科学研究院・研究所、国有企業、外商投資企業、金融機関、大型非公有制経済機構などに分布している。また、優遇政策として、北京市が戸籍問題を解決し、配偶者および子女も同様に戸籍を移行できるようにする。
今年はこのほか、海外のハイレベル人材200人以上を北京市の特別専門家として招聘する。出入国、子女の入学、医療、住宅などの面で優遇待遇を提供し、全員が北京市の社会保障システムに組み込まれる予定。
北京市は現在、国際的に競争力のある海外人材導入政策を制定中で、給料、税収、社会保障、医療、住宅、子女の入学などを含む関連政策を整えていく予定。
「人民網日本語版」2010年8月3日