国家衛生部副部長で国家中医薬管理局局長の王国強氏によると、中国の漢方薬会社は国際化への歩みを速め、漢方薬の輸出額は14億6000万ドルに達した。新華社のウェブサイト「新華網」が7日伝えた。
王国強氏によると、人々の健康に対する概念や医学の変化にともない、漢方薬は現代病の予防に効果があると認め、受け入れる国や地域が増えてきた。いまや漢方薬の発展に注目し、医療や衛生サービスにおける漢方薬の大きな役割に期待し、漢方薬に関する交流や協力を求める国は多い。
世界保健機関(WHO)は伝統医薬の発展促進に向けた戦略や政策、基準を次々と制定・発表し、漢方薬を含む伝統医薬を世界に広げている。このことからも、漢方薬事業には今後大きな発展の可能性が期待できる。
漢方薬は今では海外でも利用されるようになり、すでに巨大市場としての頭角をあらしてきている。中国はWHOなど重要な国際組織や外国政府との交流や協力に力を入れ、世界70カ国・地域と90以上の漢方薬に関する協力が含まれる協議のほか、45の漢方薬に特化した協力協議を結んでいる。
「人民網日本語版」2010年8月9日