中国保険業監督管理委員会(保監会)はこのほど、「保険業界のマネーロンダリング取締り強化に関する通知」を発表し、保険会社、保険資産管理会社、保険仲介機構などに向けて、マネーロンダリング防止のための要求を提出した。「国際金融報」が伝えた。
「通知」によると、保険機構に資本参加する場合や、保険機構の株主が変更される場合、その資金源はマネーロンダリング防止に関する国の法律・法規の要求に符合していなければならない。監督管理部門は資金源を厳格に審査し、必要があれば、資金源がマネーロンダリング防止に関する法律・法規に符合するという証明材料を提出するよう要求することができる。
また、「通知」は監督管理部門に対し、保険機構の新規設立や再編申請の際のマネーロンダリング審査を強化するよう要求している。新規設立の保険機構や支店機構および再編後の保険機構は、マネーロンダリング防止に関する要求を満たさなければならない。
このほか通知では、▽企業上層部職員の採用と職責履行に関するマネーロンダリング取締り要求▽法に基づくマネーロンダリング検査・処罰▽マネーロンダリング防止に向けた情報報告制度の設立--なども明確に示された。
保険機構でマネーロンダリングが発生し、かつその内容が深刻である場合、監督管理部門は、保険機構の責任者である上層部に紀律処分を下すか、または法に基づいてその職を解き、保険業への参入を禁止するよう、マネーロンダリング防止の主管部門を通じて建議するか、もしくは法に基づき上記の処分を直接実行することができる。
「人民網日本語版」2010年8月16日