経済変化のバロメーターとされる電力使用量は、7月に増加幅の縮小が大幅にスピードダウンした。専門家は、これは中国経済が今景気サイクルの底をつけたことを示す可能性があると見ている。
国家エネルギー局は14日、電力使用量に関するデータを発表した。7月の全社会電力使用量は3896億キロワット時で、前年同期比13.94%増だった。増加幅は6月より0.2ポイント縮小したが、6月に電力使用量の増加幅が前月比6.66ポイント縮小したのと比較すると、そのペースは落ちている。
全社会電力使用量において大きな比率を占める工業用電力にも増加幅縮小のペースが落ちている動きが見られる。7月の工業用電力使用量は前月比15.34%増、増加幅は0.31ポイント縮小し、6月の7.68ポイント縮小より明らかに小さくなっている。
電力使用量のこのような変化について、華北電力大学の校長補佐である張粒子教授は次のように説明する。「電力使用量の増加幅縮小は、国の産業構造調整策が効果を発揮したことを示している。多くの省・市は今年6月にエネルギー多消費産業に対する電力価格優遇策を廃止したため、6月の電力使用量の増加幅は大きく縮小した。しかし、産業構造がある程度まで調整されれば比較的安定に向かい、6-7ポイントの速度で下がり続けることはない」