張粒子教授は、今年下半期の電力使用量に伸び率縮小の傾向が現れるが、そのペースは徐々に落ちると予想する。
同じ現象は他にも見られ、国家統計局がこのほど発表した工業増加額のデータによると、7月の中国の一定規模以上(国有企業と売上高500万元以上の非国有企業)工業企業の工業増加額は前年同期比13.4%増だった。前月比では0.3ポイント低下したが、6月に一定規模以上の工業増加額は前月比13.7%増加し、5月より2.8ポイント低下したのと比べる増加幅の縮小が落ち着いている。
ある専門家は、工業用電力使用量と工業増加額のデータは一致しており、中国の経済成長の減速傾向は弱まり、経済が景気サイクルの底をつけたことを示していると分析する。興業証券の董先安チーフ・マクロアナリストは取材に対し、「工業増加額の7月の前年同期比伸び率は13.4%、季節調整後の年率換算値は前月より2.5%縮小した。景気サイクルの判断、企業の在庫調整と最近の政策シグナルを結びつけると、前月比で見て、7月は中国の景気サイクルの底と見ることができる。経済は底をつけ、回復し始めている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月16日