韓国の金融監督院がこのほど発表した最新のデータによると、今年6月末現在、中国が保有する韓国国債は3兆9900億ウォン(約34億ドル)に達し、前年末比111%増加した。「中国証券報」が伝えた。
同院が発表した海外からの韓国証券投資に関する報告によると、今年に入ってから中国が購入した韓国国債は7月末時点で2兆8400億ウォンに上り、中国はルクセンブルク、米国に次ぐ世界3位の韓国債保有国となった。
データによると、中国は6月に米国債240億ドルを売却し、日本国債約53億ドル分を買い入れた。ここから中国の外貨準備投資の多様化が緩やかに進展していることがうかがえる。あるアナリストによると韓国は経済発展が順調で、ウォンは相対的に安定し、国債のリターン率が高い。こうしたことも、中国が韓国国債を買い増した重要な要因だ。
またアナリストによる見積もりでは、中国が今年購入する韓国国債は総額約4兆ウォンに達するという。一部のアナリストは、中国が保有する国債は韓国が発表した今年の新規発行額の5%に過ぎず、中国の買い増し行為は短期的には韓国国債市場にそれほど大きな影響を与えないとの見方を示す。中国現代国際関係研究院世界経済研究所の陳鳳英氏は「非主要通貨の債券市場は規模が相対的に小さいため、世界最大の外貨準備国である中国が、米国以外の債券市場で買い増し行為をすれば、ただちに大きな反響をもたらすことになる」と話す。
「人民網日本語版」2010年8月19日