上海では人民元の国際化が加速している。上海市の屠光紹副市長は「上海市越境貿易人民元決済試行拡大に関する作業推進会議」で19日、絶えず上海金融市場の対外開放を加速させ、しだいに人民元を保有する海外の主体の上海金融市場参加を認めていかなければならないと述べた。
また屠光紹副市長は「上海市は越境貿易の人民元決済の試行を拡大し、越境人民元業務の拡大と上海の人民元オンショア市場の共同発展を実現する。また人民銀行(中央銀行)などの部門の支持のもとで、金融改革や刷新をいっそう強化し、絶えず上海金融市場の対外開放を加速。そして人民元を保有する海外の主体による上海金融市場への参加をを徐々に認め、上海国際金融センター建設の基礎を固める」と語った。
上海市人民政府の主導により、国家開発銀行、工商銀行、中国銀行、交通銀行、浦発銀行、スタンダードチャータード銀行の8行の上海地区支店は、上海振華重工 (グループ)股份有限公司、宝山鋼鉄股份有限公司、嘉吉投資(中国)有限公司、上海外高橋造船有限公司、上海貝爾股份有限公司、中化国際(持株) 股份有限公司、携程旅行網、百聯集団有限会社の企業8社と、越境貿易の人民元決済協力覚書に調印した。
データによると、上海は国務院の承認により昨年7月6日から、全国に先駆けて越境貿易の人民元決済業務の試験的な業務を実施している。今月16日までの総額は266億元で、そのうち輸入は200億元、輸出は15億元、サービス貿易は14億元で、資本項目は37億元。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年8月20日