80億ドルの投資額は「雀の涙」で、米国政府が道路プロジェクトに毎年投入する金額のわずか8分の1に過ぎない。だが高速鉄道の建設をめぐり、米国で数千億ドル規模の「鉄道の祭典」が展開されつつあることは確かだ。日本、中国、フランス、ドイツといった高速鉄道の軌道・列車・設備製造業者は、パイに預かりたいとして壮絶な戦いを繰り広げている。
中国政府はすでにカリフォルニア州政府、ゼネラル・エレクトリック(GE)と協力合意に調印し、米国初の高速鉄道の建設事業に参入している。中国は今後、米高速鉄道の最も中心的な設備サプライヤーになりたいとしており、米国企業に時速215マイル(346キロメートル)の「子弾頭」高速列車の生産許可を与える可能性もあるとしている。同州政府のデービッド・クレーン特別顧問によると、同州のアーノルド・シュワルツェネッガー知事は高速鉄道プロジェクトでの協力をめぐって中国と話し合いを重ねており、下半期には中国を訪れ、建設計画を検討する予定だという。
「人民網日本語版」2010年8月25日