▽人民元の資産管理業務が人気
円高を喜ぶ人もいれば憂う人もいる。だがレートに関心を寄せる在日中国人にとって、円高が資産形成のまたとないチャンスであることは否定できない。
中国銀行東京支店ではここ1カ月間、客足が絶えることがなく、来店者数は普段の2倍だ。このため同支店は営業フロアの待合い用の椅子を追加した。同支店の秦鋭明副行長(副総裁)によると、最近、日本在住の華僑・華人の人民元業務に対するニーズが増加していることから、同支店は個人向けの人民元建て預金や人民元の両替、送金、企業向けの人民元建て貿易決済や人民元資金の調達といったサービスを打ち出している。同支店の個人向け人民元業務の優れた点は、顧客が日本にいながら日本円や米ドルなどを人民元に両替できること、人民元建ての預金や資産管理ができること、人民元を中国国内に送金できること、などにある。もちろん顧客はそれぞれのニーズに基づいて、元を円やドルに再両替することもできる。日本での個人向け人民元両替業務が打ち出されたことにより、日本を訪れる中国人の日本での資産管理に新たな選択肢が加わったことになる。これは資産形成と発展の好チャンスをよりしっかりとつかまえるうえでプラスになるものだ。
「人民網日本語版」2010年8月31日