中国工商銀行、中国聯通、中国銀聯、深セン市政府はこのほど、携帯電話を利用したクレジットカード決済業務での協力とテスト運営をスタートした。同市で全国に先駆けて、携帯電話のSIMカードと中国人民銀行(中央銀行)のPBOC2.0標準に基づくICカードの機能を搭載したクレジット対応の携帯電話が発売される。「中国証券報」が伝えた。
これに先立ち、中国移動はすでに全国の複数都市で携帯電話決済のテスト業務を行っており、中国電信のテスト業務も昨年6月に上海市でスタートした。今回の聯通の加入により、三大通信キャリアの携帯決済産業での競争が本格的に始まったことになる。
今回の提携で打ち出される携帯電話決済端末は、工商銀が発行したPBOC2.0標準に基づく銀聯標準クレジットカードを決済媒体とし、無線通信技術に対応した携帯電話(NFC端末)を端末とし、銀行カードと携帯電話のSIMカードを一体化して、顧客がその場で迅速に少額決済を行えるようにしたものだ。使用時には、決済端末機の前で携帯を軽く振るだけで済み、暗証番号を入力する必要もなく、便利で迅速だ。現在、深セン市には非接触ICチップ対応のPOS端末が2千台あまりあり、年内には1万台に達する見込みだ。利用可能店舗は広深高速鉄道沿線のスーパー、ファーストフード店、コンビニエンスストア、映画館、鉄道関連施設などへ広がっており、多くの消費者の衣食住や移動を一層便利にしている。
「人民網日本語版」2010年9月10日