中国税関総署が10日に発表したデータによると、中国の8月の輸出は前月比34.4%増、輸入は同35.2%増だった。国際的に有名な経済メディアが調査した伸び率予想の中間値は輸出35.0%、輸入26.1%だった。
8月の貿易黒字は200億3000万ドル、予想の中間値は271億ドル。
安信証券の高善文チーフエコノミストは、「輸入の回復が予想を上回り、中国経済が底を脱したことが再び示された。現在疑問視すべきなのは、経済が回復しているかどうかの問題ではなく、どの程度まで回復するかだ」と話す。
中国国際経済交流センターの王軍アナリストは、第4四半期に輸出入の高成長の動きは大幅に弱まると予想する。その理由について、「EUなどの主要経済国の回復にまだ大きな不確定性があり、中国経済の伸びも減速している。また、昨年第4四半期に貿易が回復し始め、基数が高かったため、第4四半期に単月の輸出伸び率が1桁となる可能性も排除できない」との見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月10日