第5回アジアブランド500強番付が9日、香港で発表された。トップは韓国のサムスン、2位は日本のトヨタで、中国移動は今回初めて10位以内に入り、大陸部で唯一ベスト10入りしたブランドとなった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
金融危機発生から2年間の停滞期を経て、アジア企業は好調なところもあれは不調なところもあり、ブランド500強にもさまざまな浮沈があった。サムスンとトヨタは純利益が引き続き増加し、前回に続いて1・2位を独占した。中国移動は付加価値業務の構造が多様化したことから、純利益と営業収入で電気通信業界トップに立ち、海爾に代わってトップ10に名を連ねた唯一の大陸部ブランドとなった。
ランキング上位10ブランドの内訳をみると、日本が最多の6ブランドで、トヨタ、清水建設、ソニー、東芝、パナソニック、資生堂が並んだ。このほか韓国のサムスンとLG、香港地区の香港上海匯豊銀行(HSBC)が並んだ。
ある統計によると、上位100ブランドのうち、日本企業は57社で前回より1社増え、韓国企業は7社で前回と変わらず、大陸部企業は23社で前回より3社減った。あるアナリストは、日本企業は金融危機の後、経営戦略を積極的に調整し、円の下落や国内経済の低迷に直面しつつも、海外市場で、特に中国市場で業績を上げて、純利益の伸びを維持したため、今回のランキングで好調だった、と分析する。
アジアブランド500強番付は、香港文匯報、中国企業報社、国務院国有資産監督管理委員会研究センターが共同で選出するもので、アジア企業のブランド意識を高め、ブランド同士の文化的交流を促進し、ひいてはアジア経済の共同の発展を推進することがねらいだ。対象は不動産、金融、エネルギーなど24業界の企業とブランドで、市場での評価、発展の潜在力、品質、利益水準の4つの指標に基づいて順位がつけられる。
「人民網日本語版」2010年9月10日