世界経済フォーラムのクラウス・シュワブ会長は2010年夏季ダボス会議の開幕前夜、「新華社」の独占インタビューに応じ、今会議のテーマ、目標、中国の経済発展に対する見方、国際金融危機などの問題への対処などについて意見を述べた。
記者:3年前と比べて、今年の会議に参加する新リーダーはどのような特別な点があるか。
シュワブ会長:まずは人数が増えたこと。公式発表では1500人余りとされているが、それは最高経営責任者(CEO)、総裁、政府役人だけで、会社員は含まれていない。すべての出席者を合わせると、3000人を超える。私たちが選んだグローバル成長型企業は250社余りで、その約半数がアジアの企業、その中の半数が中国企業で、約60-70社となっている。
記者:今会議のテーマは「持続可能な発展の推進」に決まったが、世界経済フォーラムはこのテーマを通してどのようなメッセージを伝えたいか。
シュワブ会長:天津で開かれる今回の夏季ダボス会議は、非常に重要な会議である。各国政府の経済発展の最大の試練は、一種のグリーン発展、持続可能な発展の流れを作り出すことだ。今会議には新技術分野の会社経営者や企業家が多く参加し、彼らは世界経済の新たな成長の実現をリードすることになる。中国はグリーン経済の発展を積極的に推進しており、「持続可能な発展の推進」というテーマは中国にとっても非常に重要だ。「持続可能な発展の推進」というテーマが、中国経済の持続可能な発展に貢献することを望んでいる。