「ここ数カ月、中国の投資家から多くの電話や申請が寄せられており、投資家が日本で物件を見つける機会を提供できたらと考えている。顧客の数も増加傾向にある」と、ベターハウス海外事業部の蒋瞿旭シニアマネージャーは話す。
蒋瞿旭氏は、日本の2つの高級プロジェクトを2010年第5回中国国際高級物件展に出展した。この2つのプロジェクトは立地条件においても、プロジェクトそのものにおいても、非常に高い投資価値がある。「2009年に日本の不動産価格は下落し、価格は日本の不動産バブル崩壊後の最低水準に達している。投資価値は非常に高い」と、蒋瞿旭氏は記者に話す。
北海道の千歳市は人口わずか9万3000人の小都市で、中国人が家を買いに来る場所とは思えない。ところが、広告会社のニトリパブリックが17棟の物件販売に関する広告をここに出してから、約3000万円を出して日本に2軒目の家を持ちたいと思う中国人富裕層が殺到した。こういった情景は、日本のほかの地方でも何度も起きている。