アナリストは、中国経済は人民元対ドルレートの大幅上昇を基本的に支持していないと話す。
貿易企業の人民元上昇に対する許容能力は限られており、一時その限度を超えても、市場の影響により人民元為替レートは正常な範囲内に戻ることが予想される。
中国人民銀行が6月19日に人民元為替制度改革推進を発表してから、人民元は小幅上昇し、双方向への変動の特徴が現れ、弾力性が著しく強化された。9月14日の人民元対ドル為替レートの中間値で計算すると、6月19日の為替改革推進の発表後、人民元対ドルレートは1.3%上昇した。2005年の為替改革実施以来の上げ幅は20%を超えている。
中国社会科学院金融研究所中国経済評価センターの劉煜輝主任は、「人民元の市場ニーズに基づく適度な上昇は、資源配分の効率を高め、外部環境を改善するのにプラスとなる。当面、人民元対ドルレートが大きく上下する動きとなるだろう。中長期的に見て、中国のマクロ経済の動きは人民元レートに大きく影響する」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月15日