経済回復が力を失っている今、各国はこれにどのように対処したらよいだろうか。世界経済が二番底に陥る可能性はないだろうか。こうした問題に対し、13日に天津市で開幕した世界経済フォーラム(WEF)の第4回夏季ダボスフォーラムは答えを出す可能性がある。この世界のビジネス界、政界のトップが一堂に会した一大イベントで、各国の精鋭がブレインストーミングを通じて経済を再び活性化させる妙薬を発見できるか、話し合いや協力を通じて危機や課題に対応するための共通認識に達することができるかに、世界中の注目が集まっている。「人民日報」海外版が伝えた。
ダボスフォーラムはかねてより「世界経済のバロメーター」と呼ばれている。今回のフォーラムのテーマは「持続可能な発展の推進」で、主催者であるWEFの経済情勢と今後の発展に対する判断が反映されたものとなっている。確かに、景気回復は持続するか、経済成長はいかにしてエコロジー路線に乗るか、低炭素の持続可能な発展の道はどのようなものか、などは、現在のグローバル経済の核心をつく問題だ。
金融危機の発生から2年が経ち、グローバル経済はあらゆる犠牲をいとわず、波乱の時期をくぐり抜けてきた。政府の経済刺激策の下で復興の流れが明らかになると、人々は「ポスト危機時代」の到来を歓呼して迎えた。だが今やグローバル経済は再び停滞に陥り、人々は再び暗い面もちをするようになった。懸念されるのは、貴重な回復が持続できないだけでなく、グローバル経済が二番底に陥り、再び谷間に落ち込むことだ。
状況はどれくらい悪いのだろうか。実際のところ現在、大型の経済体はすべて回復が継続できないという危険に直面している。目を世界に移せば、米国は失業率が高く、内需は力不足で、米国を中心としたグローバル経済の回復はもはや幻想でしかない。欧州は債務危機の打撃を受け、経済刺激政策を前倒しでやめざるを得なくなり、景気回復ペースは明らかに鈍化している。日本経済は継続的な円高によるダメージを受けた。力強い回復ペースを維持する新興国や発展途上国は、最近は経済成長が目立って減速している。国際通貨基金(IMF)が今月10日発した警告によると、グローバル経済回復の下ぶれリスクが拡大しつつあるという。