中国2009年のインターネット広告市場は後半に入って勢いを盛り返し、通年では前年同期比21.9%増の207億3千万元(約2600億円)となったことが、18日に開かれた第3回中国インターネット広告大会で明らかになった。中国国営・新華社通信のウェブサイト「新華網」が伝えた。
2010年4-6月期のインターネット広告市場モニタリング報告書によると、同期間のインターネット広告の市場規模は同87.3%増の85億2千万元(約1100億円)に達した。
中国大手マーケティング・リサーチ会社「iResearch」の阮京文総裁は「2010年のインターネット広告市場は成長をさらに加速し、300億元(約3800億円)を超える見通し」と語った。
中国インターネット広告サービス大手、盤石情報技術有限公司の田寧会長によると、中国ではインターネット広告の市場シェアがわずか5%と少ない。「英国ではインターネット広告が広告市場の17%、米国でも15%に達している」という。
田会長は、中国のインターネット広告市場は向こう3-5年で、伝統産業の成長率2-3%をはるかに上回る50%に迫る勢いで成長すると見込んでいる。
中国では現在、3千万社を超える中小企業がしのぎを削っている。低リスク、高コストパフォーマンスのインターネット広告は、これら中小企業に最も人気の顧客開拓ツールとなっている。
中国インターネット協会の孫永革・秘書長補佐は、中小企業のこの巨大なマーケティング資源を活性化することができれば、中国インターネット経済の成長にとって間違いなく画期的な意義がある、との見方を示した。
「人民網日本語版」2010年9月19日