米経済誌「フォーブス」が選ぶ「2010年中国大陸部最優秀商業都市ランキング」が12日、浙江省杭州市で発表された。トップは広州市(広東省)で、2位から10位までは上から順に、上海市、深セン市(広東省)、杭州市、蘇州市(江蘇省)、北京市、無錫市(江蘇省)、寧波(ニンポー)市(浙江省)、南京市(江蘇省)、天津市が並んだ。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
今回のランキングでは広州が初めてトップに立ったことのほか、長江デルタ地域の明らかな優勢ぶりが目を引いた。同地域の都市は上位10都市中6都市を占め、100都市では33都市に上り、前年より2都市増えた。数が多いだけでなく順位も基本的に上昇傾向を維持した。江蘇省からは17都市、浙江省からは15都市が上位100位入りし、両省はランク入りした都市が最も多い省となった。
同日のランキング発表会で、ランキング作成者の劉瑞明氏が述べたところによると、現在、都市の競争は規模の拡大から質の向上への転換がカギを握り、転換に成功した都市は競争力も大幅に向上している。長江デルタ地域の都市はまさにこの点を踏まえて、優位な地位を保っている。たとえば蘇州は起業を奨励し、税金を減額するなどの措置を取って、経営コストを大幅に引き下げ、ミドル・ハイエンド人材を大量に引き込み、産業構造を改善し、「製造」から「創造」への転換に力を入れている。こうして2009年の10位から、今年は5位に大きく躍進した。
劉氏によると、金融危機の洗礼を受けて、モデル転換とグレードアップが多くの都市で発展に向けた中心的な流れとなっており、地域経済一体化戦略がもたらす協同効果も現れ始めているという。
同ランキングは大陸部654都市のうち、09年の国内総生産(GDP)が360億元以上の132都市を対象として、基本データを集め、検討を進めたもの。検討される主な指標は、人材指数、都市規模指数、経営コスト指数、旅客輸送・貨物輸送指数、資本活力指数など。うち都市規模指数、消費力指数、革新指数は今回新たに加えられた指標だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2010年10月13日