中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は、上海で開かれたマクロプルーデンシャル政策に関する中銀総裁会合の席上で、以下のように語った。
国内の貸付の持続的増加の原動力は依然として強い。国際資本流入の潜在的リスクが存在し、過剰流動性、インフレ、資産価格バブル、周期的な不良債権の増加などのマクロ的なリスクは大幅に上昇し、金融業の資産の質とリスク対処能力は大きな試練に直面すると考えられる。
反景気循環的貸付規制メカニズムを構築することは、中国が強化するマクロプルーデンシャル政策の重点である。これは、中国人民銀行にシステマティック・リスクの防止を着眼点とし反景気循環の貸付規制メカニズムを構築し、マクロ調整の柔軟性を高めるよう要求している。それと同時に、金融機関への監督管理を強化し、監督管理の空白と不足を埋め、潜在的なシステマティック・リスクを防止、抑制する必要がある。
個別の金融機関または個別の業界のリスク防止にだけ重視してはならず、システム全体から金融リスクを防止すべきだということは、国際金融危機から得た大きな教訓の1つだ。マクロプルーデンシャル政策はまさにシステマティック・リスク防止の良薬である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年10月22日