程永華・中国駐日大使はあいさつの中で次のように指摘した。省エネ・環境保護は中日両国が最も重視する協力分野の一つであり、中国の豊富な人材資源と巨大な市場とは、中日の省エネ・環境保護協力にとって巨大なチャンスにほかならない。今回のフォーラムは中日関係が紆余曲折に直面する状況の中で行われたが、中日間の戦略的互恵関係を推進するとの中国政府の決意は決して変わることがない。
経済産業省の大畠章宏大臣はスピーチのなかで次のように述べた。省エネ環境保護総合フォーラムは日中協力の重要なプラットフォームの一つだ。省エネ・環境保護分野で協力を展開することは、両国の経済分野での互恵関係を強化し、相互利益を実現する上で、重要な意義がある。日本もかつて高度成長期に汚染などの問題に直面しており、これに対処した経験を中国側と共有したいと考えている。
今回のフォーラムでは、開幕式の中で両国の企業・研究機関による44件の協力プロジェクトの調印式が行われた。これらのプロジェクトは、発電、ゴミ処理、汚水処理、水浄化などさまざまな分野にわたった。
開幕式に続く分科会では、専門家が半導体照明と建築の省エネ、石炭と火力発電、水処理、中小企業の省エネなどのテーマごとに8つのグループに分かれ、深いレベルで交流を行った。
同フォーラムは2006年5月に東京で第1回目が開催され、それから毎年1回、両国が回り持ちで開催している。両国の省エネ・環境保護分野での協力は、両国の経済貿易協力における新たな注目点となっている。
「人民網日本語版」2010年10月25日