09年11月に発表された「中国都市住民の外出方法の選択についての調査報告」によると、回答者の47.8%が仕事上の必要から自動車を購入したとしており、「自家用車は生活のグレードを表すもの」と答え人は42.5%、「自家用車をもつことは人生で成功した証の一つ」とした人は30.2%にとどまった。ますます多くの人が、自動車は歩行に代わる外出の手段に過ぎない、もはやステイタスシンボルではない、と考えようになっている。
消費者の年齢構成にも微妙な変化が生じている。百度データ研究センターが実施した調査によると、しばしばインターネットで自動車情報を検索する「自動車ネットユーザー」の地域分布では、江蘇省や浙江省などの沿海地域、および北京などの都市の割合が最も高かった。年齢構成では20代が主体で、全体に占める割合は37.8%に達した。また青年とともに高齢の自動車ネットユーザーも増加しつつあるという。
人々の自動車消費習慣の変化は、関連産業に実質的な恩恵を与えた。自動車のデコレーション、アフターサービス、自動車のリース、自動車保険、自動車ローン、駐車場サービス、廃棄処分・回収といった関連サービス業が、都市部はもとより周辺部でも発展している。