JPモルガン・チェースのアジア太平洋地域董事総経理の龔方雄氏(フランク・ゴン)氏は1日、「中国不動産年・北京大学匯商資本フォーラム」で、中国の経済規模が向こう10年で米国を抜き世界一になると予測した。
龔方雄氏は、中国経済は急成長の勢いを保っており、向こう8~10年は中国経済が8%以上の成長率を維持するのは問題ないとの考えを示した。氏は中国の経済発展の将来性や内的パワーに強い自信を持っており、「中国の経済規模は向こう10年で20兆ドルに達し、米国を上回り世界最大の経済国になる。その一方で、米国の10年後の経済規模はわずか18兆ドルになるだろう」と述べた。
さらに龔方雄氏は、次のように話した。
中国の現在の経済規模はわずか5兆5000億ドルで、経済規模が20兆ドルになるにはさまざまな産業の発展に頼る必要がある。向こう10年の中国の最も著しい変化は経済構造の調整とモデルチェンジだろう。つまり、サービス業と消費の経済全体におけるウェートが向上するということだ。
今後、サービス業と消費の中国経済におけるウェートは上昇し、それにより商業不動産のニーズは大幅に増加する見通し。そのため、商業不動産ビジネスの急速な成長が期待され、中国経済の持続的成長を推進する上で大きな役割を果たすことになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月3日