商務部市場運行調節司の王炳南司長はこのほど開催された2010年市場指数作業座談会で、第12次五カ年計画(2011-15年)期間に、商務部は引き続き大規模商品取引市場の編成や市場指数の公開に基づきながら、条件を満たした状況の下で、主要大口商品を対象にそれぞれの市場指数をうち立て、整った市場指数システムを構築する方針であることを明らかにした。「人民日報」海外版が伝えた。
今年7月、中関村電子情報製品指数が発表された。これは中関村で最も大きな4つの売り場--海竜大厦、鼎好電子商場、中関村E世界、中関村科技貿易センターの販売店450店舗の実際の取引価格を基に、販売統計合計指数の手法を採用して作成したもので、販売店にとっては製品の景気動向をはかる市場参考値となり、消費者にとっては1万5千種類におよぶ販売商品の価格がマウスをクリックするだけでわかるという便利なものだ。
実際には、同指数は商務部の市場指数システムの一部に過ぎない。同部は2003年から現在までの間に、13種類の市場指数をうち出してきた。
▽市場指数とは?
商務部の市場指数システムは、景気指数、価格指数、販売指数、受注指数、在庫指数など一連の指数で構成されている。うち一部は、商務部都市・農村市場情報モニタリング直接報告システムが収集した基礎データに基づいて作成される。食用農産品価格指数、生産資料価格指数などだ。また一部は、代表的な大規模商品取引市場から収集した基礎データに基づいて作成される。義烏小型商品指数、柯橋繊維指数、前出の中関村電子情報製品指数などだ。
同司の責任者は「市場指数は、ある産業の市場における供給・価格の変動ぶりを全面的かつ客観的に反映することができるもので、生産者、経営者、消費者、政府の政策決定者にリアルタイムの信頼できる市場情報を提供する。政府はマクロ調整を行う前に、市場指数の考察を通じて、ある産業の市場において、ある商品が供給過剰か供給不足か、価格が上昇傾向にあるか低下傾向にあるかを、明確にすることができる」と話す。
現在、同部の都市・農村市場統計モニタリングシステムではサンプル企業約2万社を対象にモニタリングを進めており、対象産業は卸売、小売、外食産業など22の流通産業に及び、全国の地級市の99%と県の65%がカバーされる。
同部の市場指数システムには先行指標が含まれるだけでなく、一致指標も遅行指標も含まれており、一つの総合的な指標だといえる。より重視するのは市場の現状を反映することで、市場に関わる者の方針決定に客観的で真実性のある情報を提供するよう努めている。