外交部のホームページでは、商務部の易小准副部長が外交部で開催されたブリーフィングで、ソウルで開催されるG20首脳会議について、主要な準備通貨発行国は為替相場の相対的な安定を保ち、競争的な切り下げを避けなければならないと3つの見解を掲載している。
「まず強力で持続可能、均衡の取れた成長構造に関してだが、この3つは同等に重要で、高度的に重視しなければならない。とりわけ金融危機の影響がまだ消え去っていない中、今回の会議では経済成長の強力性と持続の可能性を強調しなければならないが、これは危機の影響から抜け出し、根本的に回復させるためである」
「次は南北発展の不均衡に関する問題だ。バランスの取れた成長を実現する中で、最も急を要しているのは南北発展の不均衡を除くことだ。国際金融危機などの影響で、一部の発展途上国とりわけ最貧国は新たな発展の困難に直面しており、2015年までの1000年発展目標は大きな挑戦に面している。中国は今回の会議で、発展問題に関して積極的な成果をを収めるよう支持し、優先的に分野を選んで行動計画を制定し、発展プロセスを促進させる」
「3つ目の強力で持続可能、均衡の取れた成長目標を実現するために取るべき措置については、引き続き断固として保護貿易主義に反対し、主要準備通貨発行国が為替相場の相対的な安定を保ち、競争的な切り下げを避ける。また先進国は発展途上国に対する輸出制限をやめ、よりバランスの取れた国際貿易を推進する。そして先進国は承認した約束を適切に果たし、発展途上国に対して資金や技術を提供し、発展途上国は『南南協力』を通じ、その他の発展途上国とりわけ最貧国に対して力の及ぶ限り援助する」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年11月9日