分厚い歴史教科書をめくると、そこには中日両国の2千年以上におよぶ友好交流と、これまで培われてきた深い友情の証しが記されている。唐風文化から現在の大和文化に至るまで、日本文化は中国文化と切っても切れない関係にあるのだ。中国紙、法制晩報が伝えた。
確かに、中日関係の歴史は紆余曲折に満ちており、両国の交流はいまも、ぎくしゃくすることが絶えない。
しかし、中国の若者は日本に対し、客観的で冷静な見方をしていることが、法制晩報が行ったG20(20カ国・地域)に対するイメージ調査で分かった。中国の高校生を対象とした今回の調査で、その多くが「日本は礼儀正しい」「両国の見通しは明るい」など、前向きなイメージを答えた。NHK国際部中国総局の責任者、石原氏は「過去に恨みがどれだけあろうと、日中両国は相互依存という糸で結ばれている。ルーツを同じくしていれば必ず分かり合える」と語るが、まさにこれを示唆する結果となった。