商務部によると、11月上旬、全国36の主要都市で18種類の野菜の平均卸売価格が昨年より62.4%、年初より11.3%上昇し、1キロ当たり3.9元に達した。
商務部市場運行司の王炳南司長は、野菜価格高騰の原因について、次のように説明した。
一、 異常気象の影響。春に気温が低く、北部地域の野菜の生産量や品質、市場に出回る時期に影響が出た。雨季には、南部地域と北部地域の一部が豪雨や洪水などに見舞われ、野菜の成長、収穫及び輸送に困難が出た。
二、 コストの増加。今年に入ってから、農業用ディーゼルオイル、農業用フィルム、農薬などの価格が上昇し、労働コストも上昇し、流通業の従業員の給与は2割増となった。
三、 野菜の需要の増加。国民の食品消費における野菜の割合が絶えず上昇し、2009年の野菜消費量は2001年より24%増加し、6億200万トンに達した。
四、 価格の吊り上げ要素。09年上半期以降、ニンニクやしょうがなどの価格が吊り上げられ、11月上旬のニンニクの価格は前年同期比95.8%上昇、しょうがは89.5%上昇した。
五、 農産品の国際価格上昇による影響。近ごろ、大口農産品の国際価格が全面的に上昇し、日韓などは野菜の供給不足に陥った。これがある程度、中国にも影響を及ぼしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年11月15日