投資家は先進国より中国やブラジル、インドといった新興市場に投資機会が多くあるとみており、リスクテークも大きいことが14日、米金融情報大手ブルームバーグの調査で分かった。中国紙、法制晩報が伝えた。
ブルームバーグは世界の投資家、アナリスト、証券ディーラー1030人を対象に調査を実施。最も大きな投資機会がある国・地域について、中国を選んだ人は3割を超え、首位に立った。その後にはブラジル、インドが続き、いずれも3割前後だった。
アナリストによると、中国にこれほど支持が集まったのは、急速な経済成長のたまものだという。先月発表された中国7-9月期の経済成長率も9.6%という高水準を維持し、支持者の期待を裏切らなかった。
一方、先進国の米国は投資家らの心を引き付けることはできず、わずか23%で上位3カ国入りを逃した。米国が順位を下げた理由としては、米連邦順美制度理事会(FRB)による6千億ドル(約50兆円)の米国債追加購入計画を懸念する声が回答者から聞かれた。
このほか、投資機会が最も少ない国・地域については、欧州連合(EU)が4割近くで首位に立ち、その後に日本(30%)、米国(24%)、英国(22%)が続いた。
「人民網日本語版」2010年11月16日