中国の専門家、贅沢品への課税を提案(2)

中国の専門家、贅沢品への課税を提案(2)。

タグ: 中国 贅沢品 諸費

発信時間: 2010-11-25 15:17:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

▽贅沢品への課税で社会の不公平な分配を調整へ

贅沢税や贅沢品にかける消費税は、政府が生産と消費を調節し、社会の富を再分配する手段として、世界各国で広く適用されている。米国では3万ドル以上の車に10%の贅沢品税を、スウェーデンでは20-25%の消費税を課税している。政府が消費を奨励しない贅沢品などの商品の価格は課税後何倍にも跳ね上がる。最近、台湾では贅沢税に関する議論が取り沙汰されている。課税対象は高級車、高級住宅、宝石類などで、今年末には法案が提出される見通しだ。

全国政治協商委員会委員で天津市華僑連合会副主席の潘慶林氏は、「一番いいものではなく、一番高いものにこだわる。現在、中国人は『食』や『使う物』、『贈り物』など何にでも贅沢を追求している。これはあまり良い現象ではない。贅沢税や贅沢品税が、消費の合理的な調整や社会の不公平な所得分配の調節にある程度役立つかもしれない。一部の贅沢な消費に税金をかけることは、消費を調整、間接的には所得分配を調節するひとつの手段として、国民の資質を高める大きな役割を果たす」と言及する。

北京市政治協商委員会委員で中央財経大学税務学院副院長の劉桓氏によると、贅沢品の品目は非常に多いとし、特殊な品目の消費を抑えようとするなら、贅沢品への課税のほかに、環境基準など他の要素も考えられる。例えば、高級車についてはすでに購入税、消費税などいくつかの税が課されており、燃料費も上がっている。こうした点が車の消費を左右していることから、今のところ新たな税を課す条件が整っていない。また、贅沢品税の課税は慎重にならなざるを得ない。海外の高級ブランドに贅沢品税を課税すると、貿易摩擦が起こりやすいからだ。それならまだ循環型経済、省エネ・環境保護に関する環境税を考えたほうがいい。燃料を食う車に環境税を課税すると同時に、国産車と外車を同一視するよう注意しなければならない。

「人民網日本語版」2010年11月24日

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