▽躍進目覚ましいドイツ車
乗用車ブランド販売台数トップ10ランキングから外れただけではなく、日本車の乗用車市場シェアも縮小し続けている。今年1-10月の乗用車販売台数およびシェアは、日本車174万8100台(22.88%)、ドイツ車149万7700台(19.61%)、米国車109万1200台(14.28%)。日本車はかろうじてトップの座を守っているが、ピークだった2008年の市場シェア30.8%は、いまでは過去の栄光となってしまった。2008年には10ポイントあったドイツ車との差は、3ポイントにまで縮まった。一方、米国車の市場シェアも年々着実に拡大している。
中国自動車市場では、VWなどドイツ車の躍進ぶりが目覚ましく、人気の高かった日本車に取って代わりつつある。業界専門家は、「技術面において、ドイツ車は、研究開発の投入効果が現れる時期に入っている。VWの『TSI+DSGテクノロジー』は中国で全面導入が始まっている。国産化については、VWのほぼ全ての最新モデルは、国産化を実現しており、マゴタン(Magotan)、CC、ゴルフ6、ティグアン(Tiguan)などフラッグシップモデルの国産化も着々と進んでいる。日本ブランドは価格性能比が極めて高いが、『トヨタ自動車リコール事件』によるマイナスイメージが、消費者の心の中から払しょくされていない」と指摘している。
「人民網日本語版」2010年11月25日