電気通信、ラジオ・テレビ放送、インターネットの3つのネットワークを統合する「三網融合」の試験的取り組みが先月30日、上海市で本格的に始まった。上海市の「三網融合」を推進する上海市「三網融合」調整委員会が同日、第1回全体会議で発表した。中国紙、東方早報が伝えた。
上海市は、2012年をめどに、都市部で光ファイバー導入の環境整備を進める見通しを発表した。ブロードバンドの回線速度を毎秒100メガビット(Mbps)に引き上げ、無線ネットワークで都市全域を結ぶことで、「メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)」を構築するという。また市街地と都市部の重点地域に次世代放送ネットワーク(NGB)を張り巡らせるほか、インターネット・ゲートウェイの処理能力を大幅に高める計画を打ち出している。
上海市は今年、その他の都市に先立ち、約100万世帯への光ファイバー導入を完了させ、3G基地局1300局と無線LANのアクセスポイント2千カ所近くを新たに設置する予定。さらに市街地100万世帯をカバーするNGBを構築し、都市近郊の有線テレビネットワークとの統合を進める見通しという。
「人民網日本語版」2010年12月2日