上海の税関当局は先月12日から、空輸貨物の分類通関改革を試験的に始めた。同管轄区では輸出書類の95%と輸入書類の55%がこの対象となり、上海での通関がいっそうスピーディになった。
分類通関とは、企業の通関書類を申告順に審査するのではなく、企業の信頼度やリスクなどのレベルに応じて対応を行い、それぞれ異なる業務方式を取ることで、低リスクの企業はすぐに審査を終え、ハイリスクの企業には重点的な管理措置が取られる。
税関総署は07年末、輸出貨物の分類通関改革を上海税関でまず試験的に導入、その後、09年9月に再び輸入関連の改革が試みられた。今回始まった改革は同管轄区の空輸・海運すべての通関業務の現場で適用される。開始から11月19日までに上海税関当局は空輸貨物の輸入書類1万5千部を受理、うち7割の低リスクの書類がすばやく通関手続きを終えた。
改革後、税関当局は人員配置の適正化をはかり、通関の第一線にいたるまで人員削減を実施、監督管理の的確性や有効性を高めた。上海税関当局の予測によれば、平均貨物検査率をキープしつつ、税関の摘発率が45%、平均通関速度が30%以上高まり、企業と税関の双方に便宜がもたらされる。
上海税関当局はさらに、保税貨物の「オンライン審査」「分割配送・集中通関」など新たな管理方式を導入、輸出入企業の通関手続きがより便利になった。上海洋山保税港区ではすでに通関時間が1、2時間短縮された。
「人民網日本語版」2010年12月7日