春節(旧正月)まで残り約2カ月となり、成都では年越しディナーの予約商戦が早くも始まった。多くの人気レストランで予約率がすでに70%を上回っている。ただ、奇妙なことに今年は年越しディナーの価格がベールに包まれたままだ。「予約はできても価格は未定」----。「価格」を奥の手として残しておくのが今年の流行のようだ。「華西都市報」が伝えた。
成都市中心部にある中小規模のレストランでは、個室はほぼ全室予約済みで、フロアの予約率もほぼ満席に近い。だがディナーの価格については、どこも「1週間前に確定」の一点張りだ。
業界関係者は、物価上昇が続いているため、レストランは、強い不安感にかられる「パニック症候群」を患っていると指摘する。春節を約2カ月に控え、物価上昇、コスト増加による利益の目減りを心配して、価格の公表に慎重になっているのだという。
「人民網日本語版」2010年12月14日