消費者物価指数(CPI)の上昇により、中国の実質金利は8カ月続けてマイナスとなり、多くの住民は利殖のできる投資先を模索し、不動産投資が再び人気の投資先となっている。中国人民銀行(中央銀行)が15日に発表した「2010年第4四半期の預金者アンケート調査報告」によると、26.1%の回答者が不動産を投資先に選んでいる。同調査は全国50都市の2万人の預金者を対象に行われた。
「より多く投資する」が「より多く貯蓄する」に代わる
調査によると、現在の物価、金利、所得レベルにおいて、住民の45.2%が「(債券、株式、ファンドなどに)より多く投資する」と回答した。「より多く貯蓄する」は37.6%、「より多く消費する」は17.3%だった。「より多く投資する」が再び「より多く貯蓄する」に代わり最多。
こういった傾向は住民の貯蓄の分散に直接つながっている。データによると、10月単月の住民の貯蓄は7000億元減少し、過去最高を更新した。