大メコン川流域の3億の人口をカバーする鉄道網が2020年に完成する。これは、中国、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム6カ国による一大連合計画だ。
6カ国は、ベトナム・ハノイで今年8月20日に開催された大メコン川劣後地域経済協力第16回閣僚級会議において、大メコン川劣後地域鉄道接続計画を全会一致で審議・可決した。当該地域における鉄道ネットワークを2020年までに完成させるというこの計画は、泛アジア鉄道ネットワークシステム建設における最初の一歩となる。
同計画では、計4組の鉄道接続計画が提案されている。このうち最も実現可能性の高い案は、バンコク-プノンペン・ホーチミン市-ハノイ-中国広西チワン族自治区南寧市-雲南省昆明省を結ぶルート。2025年までに、同鉄道網の旅客輸送量は延べ320万人、貨物積載量は2300万トンに達する見通し。
今回のメコン川鉄道網計画によって、10年以上前に発表された、昆明-シンガポールを結ぶ、中国南西部とインドシナ半島を網羅する陸上交通の「泛亜鉄道」構想が再度注目を浴びることなった。