中国の対米貿易黒字をiPhoneが水増し

中国の対米貿易黒字をiPhoneが水増し。

タグ: 中国 貿易

発信時間: 2010-12-20 17:35:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 iPhoneは典型的な米国の情報技術(IT)製品だが、中国に貿易黒字をもたらしている。米国のある研究機関がまとめた統計によると、昨年の中米貿易でiPhoneが中国にもたらした見かけ上の黒字は19億ドルに達するという。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。

 iPhoneは米国企業が100%デザインし、知的財産権を100%保有するが、部品のほとんどは他国で生産され、組立は中国で行われる。国際輸出入統計の原則に基づくと、中米両国で統計データをまとめる場合、iPhoneは中国から米国に輸出したものとみなされるのだ。iPhoneは米国製品とみられているが、米国の消費者がiPhoneを購入すると、米国に貿易赤字が発生することになる。ある推計によれば、iPhoneの全コストのうち、組立コストが占める割合はわずか3.6%だが、貿易の計算時には、中国にiPhoneの価格が計上される。データによると、昨年米国で販売されたiPhoneは1130万台に上り、これにより中国に20億2千万ドルの貿易額をもたらしたことになり、また中国は米国から1億2150万ドル相当のiPhone部品を輸入しており、iPhone関連の中国の貿易黒字は19億ドルに達することになる。ある研究者の試算によれば、中国が実際に生み出す価値だけを計算すれば、中国のiPhoneをめぐる対米輸出額は7350万ドルにとどまるという。

 対外経貿大学の国際貿易専門家によると、実際、中国のほとんどのIT製品輸出はiPhoneと同様の問題を抱えている。中国の輸出の半数以上をIT製品が占めており、これによりもたらされる見かけ上の貿易黒字は非常に大きな数字となる。ある専門家によると、学術界では新たな政策を制定して実際の貿易状況を反映させる必要があるとの議論がなされているが、伝統的な国際輸出入統計のルールを短期間で調整することは難しい。中国がこうした局面を転換させる根本的な取り組みを行うとすれば、やはり経済の構造調整を進め、加工に過度に依存した輸出構造を変えることがその取り組みになるという。

 「人民網日本語版」2010年12月20日

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