年初めから調整が難航していた2011年第1回のレアアース(希土類)輸出割当枠は予想通り縮小となった。商務部が28日に発表した2011年第1回のレアアース輸出割当枠は1万4446トンで、2010年の1万6305トンより11.4%減少した。
輸出割当枠の縮小について、中国五鉱化学工業輸出入商業会議所の徐旭会長は28日、近年の過度の採掘や無秩序な競争により、中国のレアアースの備蓄量は大幅に減少し、生態環境の破壊も非常に深刻となっているため、政府がレアアースなどの原材料に対する管理の強化に乗り出し、レアアース産業の持続可能な発展の維持に力を入れることは正しいことだと話す。
輸出割当枠の縮小のほかに、中国政府は来年、レアアースの採掘、製錬、輸出入などの面においても管理強化策を採る姿勢を見せている。
当面、2011年の希土類鉱物の輸出関税の暫定税率は15%、金属ネオジムの輸出関税の暫定税率は15%から25%に引き上げられる方針だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月29日