国家地域戦略、「十二五」期間に全面開花へ(1)

国家地域戦略、「十二五」期間に全面開花へ(1)。

タグ: 中国 地域戦略 十二・五

発信時間: 2010-12-31 16:46:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

地域経済の発展ブームは今年も冷めることはなかった。2009年に発表された地域経済計画は、2005年から2008年までの4年間の総数を上回った。その勢いは今年も続いた。「海南国際観光島の建設発展推進に関する国務院の若干の意見」が今年初めに発表され、「地域計画ブーム」の火ぶたが切られた。これを皮切りに、重慶両江新区、長江デルタ、青海、深セン、厦門、珠海経済特別区拡張などの地域経済計画が次々と承認された。「国際金融報」が報じた。

▽西部:「新たな十年」がスタート

西部大開発戦略の重要措置「青海省ツァイダム(柴達木)循環型経済試行区全体計画」が今年3月15日、国務院に承認された。また、注目の的となった内陸部唯一の国家級新区「重慶両江新区」も、6月18日に誕生した。

注目すべきは、西部大開発10周年を迎えた今年は、西部発展の新しい十年の出発点となったことだ。西部大開発が2000年にスタートして以来、大きな収穫が得られた。2000年には1兆6655億元だった西部地域の生産総額は2008年には5兆8257億元に増え、年平均成長率は11.7%に達した。工業増加額は5946億元から2兆4千億元に増加した。社会消費財小売総額は5954億元から1.兆9239兆元に増加、年平均成長率は14.9%。輸出入貿易総額は172億ドルから1068億ドルに増加、年平均成長率は25.6%。

とはいえ、東部と西部のギャップはまだ無くなっていない。西部開発には新たな措置が必要だ。国務院は今年6月、「西部大開発戦略実施を一段と深化させるための若干の意見」を発表、西部大開発「新十年」に向けた方向性を明確に示した。また、12月12日に閉幕した中央経済工作会議では、「西部大開発戦略の実施推進を、地域発展全体計画の優先事項とする」方針が打ち出された。

【展望】西部に傾いた国家政策継続

国家の初期計画によると、2015年までに西部地区の経済生産総額を2008年比倍増し、西部地区の経済成長率年10%以上を今後数年維持するという。上海社会科学院都市化発展研究センターの郁鴻勝主任によると、西部開発は今後もずっと続く見通しという。華東師範大学長江流域発展研究院の徐長楽・常務副院長は、「国家戦略は極めてはっきりしている。『十二五(第12次五カ年計画:2011-2015年)』期間中、中央政府は重大インフラ建設プロジェクトを西部地域で重点的に推し進め、移転支出、産業要素、投資の配分についても、西部地域に傾いた措置を継続する方針だ。西部大開発の枠組みが完成し、実施段階に入っている」と指摘している。

「人民網日本語版」2010年12月31日

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