中国鉄道部の劉志軍部長は、全国鉄道工作会議で、「国務院の北京・上海間高速鉄道(京滬旅客専用線)建設指導チームの第4回会議の主旨では、同高速鉄道は今年6月に前倒しで開通することになった」と述べた。上海から北京までの所要時間は現在の10時間から4時間に短縮される。
北京・上海間高速鉄道は全長1318キロ、投資額2209億元で、世界で最も距離が長く、時速が速く、レベルの高い高速鉄道だ。2008年4月の着工時には総工期5年、2013年の完成を予定していたが、各区間で建設スピードが上がった。
運営初期の時速は300キロ、すべて高速動力ユニット車を採用し、年間旅客輸送量は片側8000万人を見込んでいる。劉志軍部長は、「北京・上海間高速鉄道は開通後の運営状況を見て、時速380キロの次世代高速動力ユニット車を導入する。年間旅客輸送能力は、現在の北京・上海間鉄道の2倍を超える片側8000万人となる」と話した。
近年の中国の高速鉄道分野の発展は目覚しく、世間の注目を浴びる成果を収めている。中国の鉄道はオリジナル・イノベーションと導入・消化吸収・再革新を結びつけ、時速250キロと350キロ以上高速鉄道の設計・工事、設備製造、システムインテグレーション、運営管理などの一連の技術を見につけ、自主的知的財産と世界先進レベルの高速鉄道技術を備えたシステムを構築した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月6日