変革の中で世界一を維持 2010年中国自動車市場分析(1)

変革の中で世界一を維持 2010年中国自動車市場分析(1)。

タグ: 中国 自動車 市場

発信時間: 2011-01-05 17:26:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

2010年は、エコカー補助政策によって小排気量車の販売が大きく後押しされた。また、大企業が軒並み生産能力を増強したことで「納車待ち」があまり見られなくなった。その一方で、当初の2010年の自動車市場への予想が楽観視しすぎたことで、一部の自動車メーカーが販売目標を下方修正した一幕もあった。

業界全体を見渡すと、吉利汽車のボルボ買収、中航汽車の業務再編を済ませた長安汽車によるプジョーシトロエングループ(PSA)との提携合意の達成、北京汽車の一連の買収・合併の動き、広州汽車グループ全体上場の実現などから見て、国内自動車メーカーの大集団化が加速しつつある。

また、中国の独自ブランドを持つ自動車メーカーのブランド多角化戦略や、合資メーカーの独自ブランド戦略、高級車メーカーの小型車戦略により、自動車市場の競争はますます激しさを増している。一方で、政府による電気自動車の発展への積極的支援で、業界関係者たちには将来の中国自動車産業の青写真が徐々に見え始めた。

政策の変革が国内自動車市場を影響

業界関係者の多くが、手堅い需要と潜在的な成長力という中国自動車市場の特殊性を理由に、中国の自動車市場に「政策型市場」的ラベルを貼ることに反対している。しかし、2009年に実施された「自動車買い替え」や「自動車の農村普及」、自動車購入税半額などの政策が、金融危機のさなか中国自動車市場が世界第一となれた大きな要因であることは、認めざるを得ないだろう。

しかし、2009年の自動車市場の隆盛を後押しした小排気量車購入税半額政策が2010年になって25%の優遇に縮小されたことで、中国自動車工業協会常務副会長兼秘書長の董揚氏をはじめとした多くの専門家が同年の自動車市場についてやや保守的な予想を示していた。

様々な議論があったが、2010年に政府が打ち出したエコカーに対する3000元の補助については、小排気量購入税の優遇政策縮小による影響を抑えたという点は評価できる。同年の国内自動車市場の成長を後押しする政策的要因となった。

これについて中国自動車工業協会副秘書長の顧翔華氏はあるフォーラムの席で、中国自動車市場を簡単に「政策型市場」と定義されるのは正確ではないが、関連政策が国内自動車市場の販売台数と製品構造を調整する効果があったことは確かだと表明している。また、「自動車の農村普及」と「自動車買い替え」政策が2011年も続く可能性があるが、自動車購入税優遇政策廃止の影響で市場は成長の鈍い安定状態に入るだろうと予測している。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月5日

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