変革の中で世界一を維持 2010年中国自動車市場分析(2)

変革の中で世界一を維持 2010年中国自動車市場分析(2)。

タグ: 中国 自動車 市場

発信時間: 2011-01-06 16:58:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

構造改革により世界一流の自動車企業のひな形が出来上がりつつある

2009年に中国自動車市場が生産販売世界一となったことに、金融危機でアメリカの自動車産業が衰退したという要因があると言うならば、2010年中国自動車市場の30%以上というめざましい成長率は、世界一という地位を固めたのみならず、中国市場にはまだまだ大きな成長力が秘められているということを示したことになる。

しかし、中国をどのようにして自動車大国から自動車強国へと変貌させるかは、中国自動車業界全体の課題である。現実的な方法は、中国の大手自動車企業や、自動車グループをより大きく、より強く育て、世界の競争相手に対してその実力を示すということになろう。

こういった背景から、政策的支援と自動車企業自身の努力のもと、国内外における合買収・合併、企業上場における進展などが2010年の国内自動車企業の主な流れとなった。

その一環として、吉利汽車が一年以上に及ぶ協議の末、ボルボの株式全てを取得することに成功した。中国自動車企業が世界的な自動車ブランドを持ち得ることも今後証明されるだろう。また、長安汽車は2009年の中航汽車の買収に続き、2010年はPSAと提携合意に達し、そして新ブランド戦略を明確にしたことで、国内自動車工業の一角をなす存在となった。さらには、サーボの特許を一部買収して株式上場を視野に入れている北京汽車も買収・合併によって台頭めざましく、国内四大自動車企業グループの仲間入りを目指している。

世界的なブランドを持つことが自動車強国になる上で必須の条件であるが、国内企業を支援することによって、企業規模や販売量、技術水準などの面で世界的企業と張り合えるほどの実力を持たせることが自動車強国への近道だと考えていると、ブランド専門家として経験豊富な顧環宇氏は『毎日経済新聞」のインタビューに応えた際に述べた。

自動車産業発展に関わる「十二・五(第12次五カ年計画、2011~2016年)」期には、まず上海汽車をはじめとする生産能力300万台の第一集団、第一汽車や東風汽車などに代表される生産能力200万台の第二集団を形成させ、その上で非常に強い競争力を有する大手自動車企業グループの結成を目指すことは、国の自動車産業発展の方針となっている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月6日

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